VPP(Volume Purchase Program)

iOS7.0-macOS11.0-

VPPとは?

企業あるいは教育機関が必要とするアプリのライセンスをApple Business Manager(ABM)サイトで一括購入し管理できる機能です。
一括購入したライセンスはMDMを使ってデバイスへ配付することができ、ライセンスが配付されたデバイスではアプリのサイレントインストールも可能なため、デバイス利用者の操作を必要とせず、管理者の操作のみでアプリのインストールまで完結できます。
さらに、後述の「デバイス単位」のライセンス割り当て方式を採用すると、Appleアカウント(Apple-ID)不要でのインストールも可能になります。Appleアカウントでデバイスへのサインインが不要となるため、Appleアカウントの管理そのものを無くすことができます。
本機能をご利用いただくためには、Apple Business Managerへのアカウント登録が必要です。Apple Business ManagerおよびVPPの詳細については、Appleのウェブサイトをご覧ください。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-business-manager/apde19b23f7f/1/web/1

VPPを利用できる国は以下のAppleウェブサイトをご覧ください。
https://support.apple.com/ja-jp/103244
※URLは2023/4/6時点のものです。ウェブサイト運営者により予告なしにURLおよびウェブサイトの内容が変更される場合があります。

VPPとBizMobile Go!でできること

Apple Business Manager(ABM)で購入した以下のライセンスを管理できます。

購入したアプリのライセンスの管理には、ライセンスをデバイスに割り当てる「デバイス単位」と、Appleアカウントに割り当てる「ユーザ単位」の2つの方式があります。
「デバイス単位」と「ユーザ単位」の機能の違を下記の「アプリ管理の機能比較」表で確認し、最適な管理方法を決定してください。
一つのアプリで両方の管理方法を使用することはできません。

限定公開のカスタムB2Bアプリ(カスタムApp)は、購入する前にアプリの開発・提供元へあらかじめ自社の情報(組織ID)を提供します。アプリの開発・提供元によって提供した自社の組織IDとカスタムB2Bアプリとの関連付けが完了すると、カスタムB2Bストアでライセンスを購入できるようになります。
※IoT-EXがカスタムAppとして提供している例:ジオフェンスV2アプリ カスタムB2Bの詳細については、Appleのウェブサイトをご覧ください。https://developer.apple.com/jp/custom-apps/

VPPを利用することでのみ得られる副次的効果もありますので、アプリの管理にはVPPを利用することを推奨します。

アプリ管理の機能比較

BizMobile Go! のアプリ管理 VPPデバイス単位

VPPユーザ単位

VPPを使用しない

対応OSバージョン iOS 9 以降 iOS 7 以降 依存しない
ユーザ作成
ユーザをVPPへ招待
端末側にApple IDサインイン
アプリのサイレントインストール
アプリライセンスの回収/ 再割り当て 〇(ユーザのリタイヤ)
有料アプリの配付
アプリ内課金

〇:必要または可能 -:不要または不可

VPPを利用することで得られる副次的効果

BizMobile Go! のアプリ管理 VPPデバイス単位

VPPユーザ単位

VPPを使用しない

利用者によるAppストアからのインストールを禁止
(プロファイルでのAppストア アプリ非表示を併用)
配付したアプリの更新タイミングをコントロール -(端末側で設定)
〇:必要または可能 -:不要または不可

デバイス側でのAppleアカウント(Apple-ID)サインインが不要となることは、導入およびその後の運用において管理負担を軽減できることから、ライセンスの割り当て方式は「デバイス単位」の利用を基本とし、アプリ内課金を使用するアプリのみ「ユーザ単位」を利用する運用を推奨します。
当マニュアルおよびFAQにおいてライセンス割り当て方式に言及せず「VPP」のみを記述する場合は、「デバイス単位」を対象としています。

メモ
製品引き換えコードは未対応

メモ
ブックの管理・配付は未対応

メモ
デバイス単位での配付の場合はiOS 9.0およびmacOS 11.0以上、ユーザ単位での配付の場合はiOS 7.0以上。macOSはユーザ単位での配付に未対応

以下では VPP によるアプリ管理に必要な個々の機能について説明しています。VPPによるアプリ管理ができるようになるまでに必要となる手順については、導入フローをご覧ください。
導入フローはデバイスの管理方法により3パターンに分かれていますので、該当するパターンよりご確認ください。

VPP機能を有効化

VPPアプリの購入と登録(デバイス単位/ユーザ単位 共通)

以上で「デバイス単位」でアプリを管理する準備は完了です。「ユーザ単位」で管理する必要がある場合のみ以下のVPP招待を行います。

VPPへ招待(ユーザ単位のみ)

  • ユーザをVPPに招待する
  • Appleアカウント(Apple-ID)へアプリライセンスを割り当てます。
    デバイスでサインインするAppleアカウントがVPPにおけるユーザです。
    ユーザをVPPへ招待することでVPPとの関連付けが行われ、関連付けが完了するとライセンスの割り当てが可能になります。

年次更新処理

  • Apple VPPトークンを更新する
  • VPPトークンの有効期限は1年となっており、1年ごとに更新処理が必要です。
    期限が切れるとアプリの新規インストールやアップデートなど、VPPの機能が使用できなくなりますので、期限が切れる前に必ず、手順に沿ってお客様にて更新処理を行なってください。
    期限が切れた後でも更新処理を行うことでVPPの機能は使用できるようになります。

VPPアプリの削除

その他